龍の柱について

天后宮には3つの龍の柱があり、三川殿・正殿・後殿にそれぞれあります。三川殿の龍の柱は、昭和11年(1936年)に?馨家の文華職人(?文華)が彫ったものです、龍を柱のメインに持って来ている造型で、柱には所所に空洞がある彫刻が施されており、4つの爪で丸い玉を掴んでいる造型です。柱の上には蝦・蟹・魚・おおがめ・八仙、そして沢山の神仙達の装飾も施されていました。柱には枝や葉が幾重にも華麗な彫刻がされてます。龍の柱によじ登られ破損される事を避ける為に、周りには鉄の籠で覆いました。この柱は青斗石刻とダイウイキョウから作られた物で、柱の高さは250cm・直径36cm。台中市樹仔?の林家の林昌・林福・林何から贈呈されました。
   
正殿の龍の柱は文水師(?文水)によって作られました。この龍の柱は造型・材質・彫刻・装飾は全て、三川殿の技巧とは異なっていて、文水師(?文水)独自の技法が施されていました。龍を柱のメインに持って来ている造型で、龍の口には八の字型になっていて、4つの爪で丸い玉を掴みアゴの下に持って来ています、柱には老人・沢山の神仙達・戦の馬などが装飾されています。この柱は八角形、柱の高さは282cm、直径  cmです。この柱の丸い玉は青斗石刻で出来ており、魚・蝦・亀・蟹などの水生動物と八頭の駿馬が装飾されています。
後殿は民国48年(1959年)修築工事の際に出た廟建物の古い建築材料から出来ました、後柱の龍の柱もそうです。龍を柱のメインに持って来ている造型で、5つの爪で丸い玉を掴んでいて、玉をくわえた口からは2本の牙が見えてます。柱の高さは275cm、直径32cmです。雲模様・岩石以外に石柱の裏には鳳・鳳凰・麒・麒麟の4種類の縁起良い動物が彫られています。龍の柱の造型と作業方法からすると、この龍の柱は咸豊年代の作品です。台湾の龍の柱では5つの爪のものは大変少なく、鹿港天后後殿は玉皇大帝を祭っていたので、民間信仰の中でも玉帝はこの上ない地位だと言われていたので、この龍の柱には5つの爪を使った造型になったのです。
三川殿裏の出入り口には一対の特別な花鳥の柱があります。この花鳥柱は昭和15年(1940年)に鹿港呉家具行の呉粒・呉反によって贈呈されたものです。柱には何十匹もの飛んだ形をしたカササギが施してあります、装飾には富貴を象徴する牡丹の花と、各柱に鳳凰の造型がされていて『鸞鳳和鳴・百花齋放』と縁起の良い気勢が見られます。柱の落款には『呉反』とありますが、呉反とは鹿港家具業界で有名な『阿狗師』の事です。花鳥柱の玉は青斗石刻で出来ており、その他に蝦・蟹・麒麟・花鳥などの装飾が施されています。